みんなに家は必要

15日の金曜日、ワールドキャンパス 2011 第2セッションの参加者は短い(そして、とても暑い)熊本城の見学の後、熊本県にある慈恵病院を訪れました。荒尾市にもたくさん病院があるのに、わざわざ1時間も離れた病院へ行くのはおかしいと思う人もいるかもしれません。しかし慈恵病院にはユニークな特徴があるのです;それは“赤ちゃんポスト”と言います。赤ちゃんポストは不思議な名前ですが、両親に捨てられる危険にある赤ちゃんのためにあるのです。

Stork’s Cradle


病院の壁の一箇所に赤ちゃんポストはあります。赤ちゃんを置く場所は気持ちのよいベッドになっています。そして部屋は赤ちゃんを暖かく保つために温度管理されています。赤ちゃんがベッドに置かれるとアラームが鳴り、トレーニングを受けた看護婦が赤ちゃんを確認し、医者に診察をしてもらいます。赤ちゃんを監視するためのカメラも設置されています。


赤ちゃんポスト、『こうのとりのゆりかご』は慈恵病院、蓮田太二理事長によって設置されました。病院の周辺地域で3人の赤ちゃんが亡くなった後、蓮田理事長は亡くなった赤ちゃんやその家族の助けになれなかったことをとても悔やみました。彼がドイツを訪れたとき、赤ちゃんポストがたくさんあるのを知り感銘を受けました。そして、困難がある中で2007年に日本で最初の赤ちゃんポストを設置しました。蓮田理事長はたくさんの反対意見は気にせず、捨てられる赤ちゃんの命が救われるチャンスであることを大切に思いました。蓮田理事長にとって子供たちが最優先なのです。そして今日までに75人の子供たちが命を救われました。私たちを迎え入れてくれた慈恵病院のみなさん、ありがとうございました。この後、私たちは9カ国を代表したグループでディスカッションをしました。それぞれ、感じた事やどういう意見があるかを話し合うのはとても貴重な体験となりました。

(Alexandra Kristinnsdottir from Norway)

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